JR貨物/東日本EF510形

JR貨物/東日本EF510形

《最終更新》 2020.09.07

1.概要

EF510形はJR貨物が2002年から製造した交直流電気機関車である。日本海縦貫線の貨物列車で使用されていたEF81形の後継として、2013年にかけて0番台の23両が投入された。また、2009年と2010年にJR東日本が寝台特急「北斗星」と「カシオペア」の牽引用として、500番台の15両を投入した。JR東日本が保有した車両は、2015年の寝台特急「北斗星」廃止、2016年の寝台特急「カシオペア」廃止に伴って、2016年までに全車両がJR貨物に譲渡された。


2.外観の特徴

JR貨物が製造した車両が0番台、JR東日本が製造した車両が500番台に区分されるものの、塗装を除いて外観上の大きな差異はない。0番台は赤色をベースとして裾部にグレーと白帯(以下、標準色)である。量産先行車として製造されたEF510-1のみ、裾部の白帯が太い特徴がある(標準色(初期))。

500番台は青をベースに金帯と流れ星のデザイン(北斗星色)であり、主に寝台特急「カシオペア」に充当されたEF510-509・510のみ銀色をベースに5色の帯と流れ星のデザイン(カシオペア色)であった。JR貨物譲渡後は流れ星のデザインが消去され、北斗星色は青と金帯の塗装(貨物色(青))、カシオペア色は銀色の塗装(貨物色(銀))に変更された。


3.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

4.各バリエーション解説

A01 標準色(初期)

EF510-1の姿。量産先行車として製造され、裾部の白帯が太い点が特徴である。現在もこの姿で使用されている。

富山機関区 EF510-1
富山機関区 EF510-1
撮影場所 高岡駅   撮影日 2020.08.02
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A02 標準色

EF510-2~23の姿。裾部の白帯は量産先行車と比較して細めに変更された。現在もこの姿で使用されている。

富山機関区 EF510-5
富山機関区 EF510-5
撮影場所 弘前駅   撮影日 2014.08.24
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B01 北斗星色

JR東日本が製造したEF510-501~508・511~515の落成時の姿。主に寝台特急「北斗星」に充当された車両は、青をベースに金帯の塗装であり、側面に流れ星がデザインされていた。2013年から2016年にかけてJR貨物に譲渡され、塗装変更によってこの姿は消滅した。

田端機関区 EF510-502
田端運転所 EF510-502
撮影場所 田端運転所付近   撮影日 2011.06.11
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B02 カシオペア色

JR東日本が製造したEF510-509・510の落成時の姿。主に寝台特急「カシオペア」に充当され、銀色をベースに5色の帯と流れ星がデザインされていた。2016年にJR貨物に譲渡され、塗装変更によってこの姿は消滅した。

田端機関区 EF510-510
田端運転所 EF510-510
撮影場所 青森駅   撮影日 2014.08.24
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B11 貨物色(青)

EF510-501~508・511~515のJR貨物譲渡後の姿。運用前に塗装が変更され、側面の流れ星のデザインが消去された。現在もこの姿で使用されている。

富山機関区 EF510-504
富山機関区 EF510-504
撮影場所 弘前駅   撮影日 2014.08.24
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B12 貨物色(銀)

EF510-509・510のJR貨物譲渡後の姿。運用前に塗装が変更され、帯と流れ星のデザインが消去された。現在もこの姿で使用されている。

富山機関区 EF510-510
富山機関区 EF510-510
撮影場所 津幡駅   撮影日 2020.08.01
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