JR貨物EF200形
《最終更新》 2021.10.11
1.概要
EF200形はJR貨物が1990年から製造した直流電気機関車である。東海道・山陽本線の貨物輸送力の増強を目的として、試作車である900番台が1両、量産車である0番台が20両投入された。2019年までに全車両が廃車された。
2.外観の特徴
試作車と量産車で差異が存在し、試作車(以下、試作形)は前頭部の屋根に傾斜があるのに対して、量産車(量産形)前頭部の屋根が水平である。
落成時は全車両が青色と白色の塗装(●旧塗装)であったが、2006年から2009年にかけて青色とグレーの塗装(●新塗装)に変更された。なお、初期に塗装が変更されえたEF200-9と-11のみ、青色の色調がやや異なる塗装(●新塗装(初期))であった。
3.バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 現存 | 試作形/●旧塗装 |
A02 | 消滅 | 試作形/●新塗装 |
B01 | 消滅 | 量産形/●旧塗装 |
B02 | 消滅 | 量産形/●新塗装 |
B03 | 消滅 | 量産形/●新塗装(初期) |
4.各バリエーション解説
A01 | 試作形/●旧塗装 |
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試作車であるEF200-901の落成時の姿。2007年の塗装変更により、この姿は一時的に消滅していた。2017年に同機が再塗装のうえで日立製作所水戸事業所にて保存され、この姿で現存している。
A02 | 試作形/●新塗装 |
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試作車であるEF200-901の塗装変更後の姿。2007年に塗装が変更された。2015年に運用離脱、2017年に日立製作所に輸送され、保存に際して旧塗装に変更され、この姿は消滅した。
吹田機関区 EF200-901
根岸駅付近 2013.05.21
B02 | 量産形/●新塗装 |
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量産車の塗装変更後の姿。2006年から2009年にかけて、この塗装に変更された。2019年までに廃車され、この姿は消滅した。
吹田機関区 EF200-3
宮島口駅 2015.08.22
B03 | 量産形/●新塗装(初期) |
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初期に塗装が変更されたEF200-9と-11の姿。青色の色調が異なっていたことが特徴であった。2015年までに廃車され、この姿は消滅した。
吹田機関区 EF200-9
桜木町駅 2014.01.06