JR東日本E3系

JR東日本E3系

《最終更新》 2022年12月3日

概要

E3系はJR東日本が1995年から製造した新幹線電車である。2005年にかけて、秋田新幹線に0番台の6両編成26本、山形新幹線に1000番台の7両編成3本が投入された。2008年から2010年にかけて、山形新幹線に2000番台の7両編成12本が投入された。

2014年に秋田新幹線から撤退し、0番台の一部編成は山形新幹線と観光列車に転用された。山形新幹線に転用された車両は、1000番台の7両編成2本に改造され、1000番台の初期車を置き換えた。観光列車に転用された車両は、700番台に改造され、2014年に「とれいゆ」、2016年に「現美新幹線」として運行を開始した。

2020年には東北新幹線で16両編成の「やまびこ」、「なすの」から撤退し、2021年までに0番台が全廃された。2020年に「現美新幹線」、2022年に「とれいゆ」が運行を終了し、廃車された。


外観の特徴

量産先行車(以下、試作形)は灯具配置や前面形状が量産車とは異なる。0番台と1000番台(前期形)は前照灯と尾灯が前面窓下に変更され、2000番台(後期形)は前面ライトケースの形状が変更された。

落成時の塗装は、秋田新幹線の0番台が白とグレーにピンク帯(こまち色)、山形新幹線の1000番台と2000番台は銀色とグレーに緑帯(旧つばさ色)である。2014年から2016年にかけて、山形新幹線の1000番台と2000番台が白と紫色に黄帯(新つばさ色)に変更された。2014年に改造された観光列車「とれいゆ」は白と黄緑色、水色に緑帯(とれいゆ)、2016年に改造された観光列車「現美新幹線」は黒をベースにイラストのラッピング(現美新幹線)である。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 試作形/こまち色

量産先行車の姿。1995年にS8編成として落成され、量産化改造でR1編成に変更された。2013年に廃車され、この姿は消滅した。

秋田車両センター アキR1編成
秋田車両センター アキR1編成
撮影場所 東京駅   撮影日 2013年7月
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B01 前期形/こまち色

0番台の姿。2014年に秋田新幹線から撤退し、一部編成は2020年まで東北新幹線「やまびこ」、「なすの」に使用された。2021年までに廃車され、この姿は消滅した。

秋田車両センター アキR22編成
秋田車両センター アキR22編成
撮影場所 東京駅   撮影日 2011年4月
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B02 前期形/旧つばさ色

1000番台の落成時の姿。2015年までに廃車または塗装変更され、この姿は消滅した。

山形車両センター カタL52編成
山形車両センター カタL52編成
撮影場所 大宮駅   撮影日 2007年6月
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B03 前期形/新つばさ色

1000番台の塗装変更後の姿。2015年にL53編成の塗装が変更された。L54編成とL55編成は、0番台の改造によってこの姿になった。現在もこの姿で使用されている。

山形車両センター カタL54編成
山形車両センター カタL54編成
撮影場所 大宮駅   撮影日 2022年11月
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B11 前期形/とれいゆ

2014年に改造された700番台「とれいゆ」の姿。車内に足湯を設置し、山形新幹線内の観光列車「とれいゆ つばさ」に使用された。2022年に廃車され、新幹線総合車両センターに留置されている。

山形車両センター カタR18編成
山形車両センター カタR18編成
撮影場所 山形駅   撮影日 2014年8月
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B12 前期形/現美新幹線

2016年に改造された700番台「現美新幹線」の姿。上越新幹線新潟~越後湯沢間の臨時列車の「とき」に使用された。2021年に廃車され、この姿は消滅した。

新潟新幹線車両センター ニシR19編成
新潟新幹線車両センター ニシR19編成
撮影場所 新潟駅   撮影日 2018年3月
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C01 後期形/旧つばさ色

2000番台の落成時の姿。2016年までに塗装が変更され、この姿は消滅した。

山形車両センター カタL72編成
山形車両センター カタL72編成
撮影場所 山形駅   撮影日 2014年8月
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C02 後期形/新つばさ色

2000番台の塗装変更後の姿。2014年から2016年にかけて塗装が変更された。現在もこの姿で使用されている。

山形車両センター カタL64編成
山形車両センター カタL64編成
撮影場所 東京駅   撮影日 2015年7月
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