JR東日本E2系
概要
E2系はJR東日本が1995年から製造した新幹線電車である。1999年にかけて、長野新幹線と東北・上越新幹線に0番台の8両編成28本が投入された。2001年以降は1000番台が製造され、2010年にかけて東北新幹線に10両編成25本が投入された。2002年には0番台の中間車両が増備され、0番台は長野新幹線用の8両編成14本と東北新幹線用の10両編成14本に組成が変更された。
2013年から2019年にかけて、0番台の全車両が廃車された。2019年以降は1000番台に廃車が生じている。現在は2010年に増備されたJ70~75編成が東北新幹線で使用される。
外観の特徴
0番台量産先行車(以下、試作形)は前頭部のノーズの傾きが直線的であり、0番台量産車(前期形)は前頭部のノーズの傾きが曲線的に変更された。2001年から2005年に製造された1000番台(中期形)は側窓が2列分の大窓に変更され、客扉はプラグドアから引き戸に変更された。2010年に増備された1000番台(後期形)は行先表示器に大型のフルカラーLEDが採用された。
当初の塗装は白と青に赤帯(●あさま色)であった。2002年に東北新幹線「はやて」用に10両編成が組成され、白と青にピンク帯(●はやて色)が採用された。2022年には東北・上越新幹線開業40周年記念として、J66編成が200系に準じた白をベースに緑帯(●復刻色)に変更された。
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | 試作形/●あさま色 |
B01 | 消滅 | 前期形/●あさま色 |
B02 | 現存 | 前期形/●はやて色 |
C01 | 消滅 | 中期形/●あさま色 |
C02 | 現存 | 中期形/●はやて色 |
C11 | 現存 | 中期形/●復刻色 |
D01 | 現存 | 後期形/●はやて色 |
各バリエーション解説
A01 | 試作形/●あさま色 |
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0番台量産先行車の姿。量産車とは異なる前面形状が特徴である。S6編成(→N1編成)とS7編成(→J1編成→N21編成)が該当した。2015年までに廃車され、この姿は消滅した。
B01 | 前期形/●あさま色 |
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0番台量産車の落成時の姿。帯色は赤色であった。2002年に東北新幹線のJ編成が塗装変更され、長野新幹線のN編成がこの姿であった。2017年までN編成が廃車され、この姿は消滅した。
B02 | 前期形/●はやて色 |
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0番台量産車の塗装変更後の姿。2002年に東北新幹線のJ編成が10両編成化され、帯色がピンク色に変更された。2019年までに廃車され、現在はE223-23が三和テッキ(栃木県宇都宮市)、E224-127がザ・ヒロサワ・シティー(茨城県筑西市)に保存されている。
C02 | 中期形/●はやて色 |
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1000番台量産車の落成時の姿。10両編成で落成され、帯色はピンク色であった。量産先行車のJ51編成も塗装変更でこの姿になった。現在もこの姿で使用されている。
C11 | 中期形/●復刻色 |
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200系に準じた塗装が施されたJ66編成の姿。2022年に東北・上越新幹線開業40周年記念として、J66編成が200系に準じた塗装に変更された。現在もこの姿で使用されている。
D01 | 後期形/●はやて色 |
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1000番台増備車の姿。2010年に製造された車両は、行先表示器に大型フルカラーLED式が採用された。現在もこの姿で使用されている。