JR西日本500系

JR西日本500系

《最終更新》 2024年3月24日

概要

500系はJR西日本が1992年に試作車を製造し、1996年から量産車を製造した新幹線電車である。試作車は350km/h運転を目指して製造された6両編成の試験電車であり、WIN350の愛称が与えられた。各種試験を繰り返し、1996年に廃車された。

量産車は東海道・山陽新幹線「のぞみ」用に16両編成9本投入され、山陽新幹線内において最高速度300km/hの営業運転を実現した。2010年に東海道新幹線の運用を終了し、2008年から一部廃車と短編成化のうえで8両編成8本が山陽新幹線の「こだま」に使用されている。


外観の特徴

1993年に製造された試作車は天井が低い小型の車体が特徴である。両端の先頭車の形状が異なり、博多方の500-901(以下、試作形A)は平滑な前面形状、東京方の500-906(試作形B)は運転台部分が張り出した形状である。塗装は紫と白のツートンに青帯(●試作色)である。

1996年から1998年に製造された量産車(量産形)は円筒状の車体で先頭車の長いノーズ特徴である。塗装はライトグレーをベースとして窓下に青帯と屋根上と前面が水色の塗装(以下、標準色)である。特別塗装として、2015年にV2編成が「500 TYPE EVA」として紫色をベースとしてエヴァンゲリオンをイメージした塗装(EVA色)、2018年以降は「ハロキティー新幹線」としてピンク色を基調とした塗装(キティー色)に変更された。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 試作形A/●試作色

試作車の500-901の姿。平滑な前面形状が特徴である。廃車後は鉄道総合技術研究所風洞技術センター(滋賀県米原市)に保存された。

鉄道総合技術研究所 500-901
鉄道総合技術研究所 500-901
撮影場所 鉄道総合技術研究所   撮影日 2018年9月
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A02 試作形B/●試作色

試作車の500-906の姿。運転台部分が張り出した前面形状が特徴である。廃車後は博多総合車両所に保存された。2024年に解体され、この姿は消滅した。

博多総合車両所 500-906
博多総合車両所 500-906
撮影場所 博多総合車両所   撮影日 2019年12月
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B01 量産形/標準色

量産車の落成時の姿。短編成化改造が施されたが、現在もこの姿で使用されている。

博多総合車両所 ハカV4編成
博多総合車両所 ハカV4編成
撮影場所 福山駅   撮影日 2023年11月
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B02 量産車/EVA色

「500 TYPE EVA」に改造されたV2編成の姿。2015年に山陽新幹線全線開業40周年と「エヴァンゲリオン」テレビ放送開始20周年を記念して、乗車中にエヴァンゲリオンの世界観を体感できる列車「500 TYPE EVA」に改造された。2018年に運行を終了し、この姿は消滅した。

博多総合車両所 ハカV2編成
博多総合車両所 ハカV2編成
撮影場所 新下関駅   撮影日 2016年8月
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B03 量産車/キティー色

「ハローキティー新幹線」に改造されたV2編成の姿。2018年に「ハローキティー新幹線」として改造され、現在もこの姿で使用されている。

博多総合車両所 ハカV2編成
博多総合車両所 ハカV2編成
撮影場所 福山駅   撮影日 2023年11月
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