国鉄100系
概要
100系は国鉄が1985年から東海道・山陽新幹線用に製造した新幹線電車である。0系の一部を置き換え、二階建て車両の連結や個室の設置など新幹線のサービス向上に貢献した。民営化後はJR東海とJR西日本が承継し、東海道新幹線で2003年まで、山陽新幹線で2012年まで使用された。現在は全車両が廃車されている。
外観の特徴
車体構造の差異
試作車と量産車では側窓の形状が異なっている。また、編成中に連結された2階建て車両も特徴的な外観であった。
◆試作形
1985年に製造された9000番台が該当する。側窓は小窓である。
◆量産形
1987年から製造された量産車が該当する。側窓は大窓である。
◆2階建てグリーン車
グリーン車が該当する。2階建て構造であり、1階が普通車、2階がグリーン車であった。
◆2階建て食堂車
X編成とV編成に連結されていた食堂車が該当する。2階建て構造であり、1階が売店、2階が食堂である。食堂部分の窓には曲面の大型ガラスが採用されている。
塗装の差異
100系に施された塗装は以下のとおりである。
●原色
全車両の落成時の塗装。白3号をベースに窓回りを青20号で塗装している。
●フレッシュグリーン色
JR西日本の2-2シート車両に施された塗装。山陽新幹線内の「こだま」向けに2-2シートに改造された車両は、2002年からこの塗装に変更された。ベース色は淡いグレー、窓回りを濃いグレーと窓下にフレッシュグリーン色の塗装である。
塗装×特徴まとめ
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | 試作形/●原色 |
B01 | 現存 | 量産形/●原色 |
B02 | 消滅 | 量産形/●フレッシュグリーン色 |
C01 | 現存 | 2階建てグリーン車/●原色 |
D01 | 現存 | 2階建て食堂車/●原色 |
各バリエーション解説
B01 | 量産形/●原色 |
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量産車の姿。廃車や塗装変更によって、2005年に営業線からこの姿は消滅した。2010年にハカK53、K54、K55編成が原色に復元され、2012年の完全引退まで使用された。現在では、123-1がリニア・鉄道館、122-5003が京都鉄道博物館で保存されている。
B02 | 量産形/●フレッシュグリーン色 |
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2-2シートに改造され、塗装変更された量産車の姿。短編成化と2-2シート改造を施し、山陽新幹線内の「こだま」に使用された編成はこの姿であった。2012年までに廃車され、この姿は消滅した。
C01 | 2階建てグリーン車/●原色 |
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16両編成のX編成とG編成、V編成に連結されていたグリーン車の姿。2階建て構造であり、1階が普通車、2階がグリーン車であった。2003年までに廃車され、179-3009が博多総合車両所で保存されている。
D01 | 2階建て食堂車/●原色 |
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X編成とV編成に連結されていた食堂車の姿。2階建て構造であり、1階が売店、2階が食堂である。食堂部分の窓は曲面の大型ガラスが採用されている。2002年までに廃車され、168-9001がリニア・鉄道館、168-3009が博多総合車両所で保存されている。